はじめに
私は、去年までとあるWebサービスを提供する会社に身を置き、Classic ASP、つまりVBScriptでのWeb開発をしていました。
最近の言語に比べると、非力で且つサポートが切れた言語でスピードを出さなければいけない状況でした。
ここにたどり着いた人も同じような苦悩をもっていると思っています。
そんな苦悩の末、私がClassic ASPの開発でやっていたことを記事にまとめました。
エディタはVSCode。
プラグインの導入でVBScriptを扱う環境を構築。
jtjoo/vscode-classic-asp-extension
Classic ASP Language Support and some basical snippets from tmBundle – jtjoo/vscode-classic-asp-extension
私は、このプラグインを入れていました。
最近でもちょくちょくコミットがあり、改善が続けられているようです。
とりあえず、VSCodeとこのプラグインを入れて開発してみてください。
シンタックスだけでも結構いいものです。
JSONを扱いたいときは、JScriptを使え!
そもそも現代の開発において、Classic ASPでJSONを扱わなければならないことも多いにあることでしょう。
rcdmk/aspJSON
A fast classic ASP JSON parser and encoder for easy JSON manipulation to work with the new JavaScript MV* libraries and frameworks. – rcdmk/aspJSON
こんなライブラリを使ってJSONをserialize、deserializeできるようになる。
それまでJSONの出力などは文字列連結して作っていたものをこのライブラリを使うと簡単に扱うことができて感動した覚えがある。(2016,7年のことである。)
Ctagsを使え!
前述のVSCodeと組み合わせて、私はCtagsも使っていました。
universal-ctags/ctags
A maintained ctags implementation. Contribute to universal-ctags/ctags development by creating an account on GitHub.
WindowsもMacも対応しており、Exuberant Ctagsの開発がストップしてしまった以降も開発されているようです。
それまでタグジャンプは、昔ながらの開発者が作ってくれていた秀丸のマクロでしか実現できていませんでしたが、
こちらを使い初めて、ちょっと楽になりました。
CTags Support – Visual Studio Marketplace
Extension for Visual Studio Code – CTags support with navigation to definition and navigation history recored
ちなみにこんなプラグインを使っていました。
(もしかすると現在はVSCodeのデフォルトの機能で定義を参照する機能がある?)
ツールはオープンソースや開発元が大きいところのツールを使った方がハマってもすぐに解決できる場合が多いし、
何しろ派生的な使い方をした時に先駆者がいることが多いです。
この経験を機になるべく開発ツールは公開して、みなさんの役に立つことが自分の利益に感じるようになりました。
Macでも開発できる!
Macでソースが入っているフォルダを共有フォルダ化します。
そしてその共有フォルダをIISで参照するように設定していました。
これにより、MacでのClassic ASPの開発を可能にしていました。
それまでは、
という手順をふんでいたのでだいぶ楽になりました。
書籍
この本が一番使ってて役に立ちました。
2006年出版で古い本ではありますが、
残念ながら仕様に変更や機能追加が一切ありませんので、現役の一冊になります。
手元にあるとすぐに引けて楽でした。
これのほかはマイクロソフトの公式ページでしょうか。
VBScript
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ただマイクロソフトの公式ページの字の読みにくさが気になる私は、本派でした。
レガシーな環境でも
レガシーな開発環境というものはある程度長くやっていたサービスを抱えている会社なら存在し、
またそんなシステムが今日までサービス運営を支え、会社を守ってきたことを忘れてはいけません。
ともあれ、レガシーを改善しなければスピードは出ませんので、そこは全力で取り組むべき課題だとは思います。
「Classic ASPで開発するベストなツールが知りたい方に」というタイトルでこの記事にたどり着いたあなたは改善の一歩を歩んでいるのかもしれませんね。