想像以上に大変!選挙の開票作業の流れ

想像以上に大変!選挙の開票作業の流れ

地方公務員の端くれです!

はじめまして。

地方公務員の端くれである、yoshiです。

 

お役所仕事とは、なんなのか、書いていければと思います。

 

今回は、つい先日、東京都知事選で話題となった選挙で、あまり知る機会のない開票作業に関する話です。

 

選挙の開票の流れ

まずはじめに、開票するには、当然投票が締め切られていなければなりません。

投票の受付時間は、ほとんどが夜8時までとなっていますので、8時以降が開票の作業になります。

8時以降の流れを箇条書きにしてみます。

① 投票箱を開票場所に運ぶ。

② 投票箱から投票用紙を出す。

③ 投票用紙を読取分類機で候補者(政党)別に振り分ける。

④ 読取分類機で正しく振り分けられているか、人の目で確認する。

⑤ 計数機で、候補者(政党)ごとの票を数える。同じことをもう一回する。

⑥ 集計し、当選者を決定する。

⑦ 結果を公表する。

 

このような流れとなります。

では一つずつ、詳しく書いていきます。

① 投票箱を開票場所に運ぶ。

投票箱は、職員の自家用車又はタクシーで運びます。なんかラフな運び方かと思いますが、実は警察も同行しています。ほとんどの市町村は、体育館で開票が行われるかと思います。

 

② 投票箱から投票用紙を出す。

投票箱には鍵がかかっているので、鍵を開けてテーブルの上に出します。その時に、期日前投票も一緒に出します。そうすると、どの投票箱からどの投票用紙が出てきたのかはわからないようになります。

 

③ 投票用紙を読取分類機で候補者(政党)別に振り分ける。

 読取分類機で振り分けます。手書きの投票ですが、1秒につき10枚くらいのペースで識別してくれます。読みにくい字や、白紙、無関係のことが書いてあるものも弾きます。読取分類機は、次の動画を見ていただければ、早さを体感できるかと思います。読取分類機様様!

 

④ 読取分類機で正しく振り分けられているか、人の目で確認する。

 

各候補者別に分けられた投票用紙が、本当にそう読めるか、あるいは別のことが書かれているかを人の目ですべてチェックします。怪しいものは、審査する人に渡し、その票の有効性を決定します。

 

⑤ 計数機で、候補者(政党)ごとの票を数える。同じことをもう一回する。

計数機とは、札束を数える機械をイメージして頂ければと思います。機械にも間違いがある可能性があるため、もう一度数えます。

 

⑥ 集計し、当選者を決定する。

⑦ 結果を公表する。

については、その仕事には携わったことがないので、具体的に書けませんので、ご了承を。

 

 以上が大まかな開票事務です。結果を公表するまで、有権者数によって異なりますが、通常2時間程度かかります。

 

実は

 実はこの一連の作業を見学することができます。

大体、日曜日の夜9時頃からなので、翌日仕事のある方には行きづらい時間帯ではありますが、学生なら試しに行ってみるのもいいかと思います。そのときは、この流れをなんとなく頭に入れていると、何をやっているのかが分かるかと思います。

ただし、双眼鏡は必須です! 報道関係者も票数を数えるため、持ってきています。

 

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