あくまで、このような可能性があるという研究結果や事象があったということを紹介します。
経緯
こんにちは、クロレラちゃんです。
先日、知り合いと話してたところ、その知り合いがOculus Goを買った話になりました。
買ってからしばらく使っていたようなので
「VR体験はどう?」って聞いたところ、「VRゴーグルをつけていると目が疲れる気がする、視力の低下を気にしている。」という話題になりました。
ほかにも
「VRゴーグルには、年齢制限とかあるみたいだし、大人でも大丈夫かな?と思った」
といろいろ不安に思っているようなので、自分自身も相談を受けて気になりましたし、気になっている人も多いかと思い、記事にしました。
そもそもVRで目の疲労に影響があるのか?
そもそも、その知り合いが言っていることは本当なのか?思い込みではないのか?という疑問が自分にはありました。
調べると下記の記事が出てきました。
アメリカ・イリノイ大学、「目が疲れない」VR・AR対応レンズを開発する技術を発表
https://phys.org/news/2017-06-d-eye-fatigue-virtual-reality.htmlVRヘッドセットのレンズを通してモノを見続けていると、見ているモノが目まぐるしく動いていなくても、「目が疲れて」しまうのである。この「目の疲れ」はVRオブジェクトの動き方に関係する「VR酔い」とは別の現象である。
この目の疲れの原因として考えられるのが、「適合的眼球離反運動の不一致」(英語表記:Vergence-accommodation conflict)と呼ばれる現象である。
実際にあまり目の疲れを感じていない私からすると実感がないですが、
個人によってはこのことを感じ、その科学的な要因は一応あるようです。
そして、それを軽減するレンズも開発されているようです。
ちなみにYouTuberのJack McNeeさんの「36時間連続でVR体験を行う」ことが
ギネス世界記録に認定されています。
動画を見る限り、Jackさんは結構元気そうですね。
Jackさんが記録を更新する前に25時間連続でVR体験の記録を持ってた男性はグロッキー状態でした。
年齢制限はなぜ?
日本でのVRゴーグルの年齢制限について、
一般社団法人 ロケーションベースVR協会さんでは下記のような基準を公開しています。
- 7 歳未満のお子様にはご利用させないでください。
- VRコンテンツの内容について、保護者がふさわしくないと判断されるものはご利用させないでください。
- VRコンテンツのご利用時間について、連続 20 分のご利用に対し、10 分から 15 分程度の休憩をとってください。
- 斜視や複視、その他、視力の異常や眼科的疾患のあるお子様や、眼科に通われているお子様は、専門医に相談の上、ご利用ください。
- ご利用後にお子様の視力について異常が見られた場合、早急に専門医を受診してください。
引用: 一般社団法人 ロケーションベースVR協会 | VRコンテンツのご利用年齢に関するガイドラインより
2018/06/17現在 (最新版はリンク先よりご覧ください)
ちなみにロケーションベースVR協会さんでは、
海外で行われた、子供を対象にしたVRゴーグルの眼精疲労および目眩についての実験についての資料を日本語訳で公開してくれている。
8~12歳の児童20名を対象にVR体験前と20分間の体験直後で3つのテストを行っているそう。
- 3メートルの距離からの標準の視力検査
- ステレオテストによる立体視力検査
- 直立時の姿勢の安定性/傾きを測るための首の動きのテスト
児童の視力に関しては、短時間の VR 体験での影響は全く見られなかった。
立体視力および平衡感覚テストでは、VR体験前後で大部分の場合ほとんど変化はなかったが、一部の児童のみに姿勢の安定性と立体視力の両方で悪化が認められた。
ただし、現在は悪化が懸念される児童の特徴を特定するに至っていない。
この実験結果では、一部の児童には影響が合ったとあります。
大人でも実験をしてほしいね。
各VRゴーグルの対象年齢
各社が発売しているVRゴーグルの対象年齢についても調べてみました。
Playstation VR : 12歳以上
Playstation VRは、FAQで「対象年齢は12歳以上となります。12歳未満のお子様はVRヘッドセットを使用できません。」と明記してあります。
ハコスコ (ハコスコDXの場合(二眼モデル・プラスチック製)): 7歳以上
ハコスコでは、二眼の推奨年齢は7歳以上と書いてあります。
ちなみに単眼タイプのものでは、小さいお子様でも遊べるようです。
Oculus Rift & HTC Vive
2018/06/17現在 2つのデバイスとも利用規約等にはっきりとした年齢制限の記述はありませんでした。
医療でも期待できるのか?
現在でも活用されているものや活用が検討されているものもいくつかあり、効果が期待されているようです。
バーチャルリアリティを用いた幻肢痛の新しい治療
VRが子どもの視力にどのように影響するのかを検証する実験データ
VR/ARの活用について書かれた書籍
VRが子どもの視力にどのように影響するのかを検証する実験では、一部のケースで子どもの近視と遠視が実際に向上したことが確認できたそうです。
まとめ
現在、VR体験が視力に影響があるという検証結果は見つけれらませんでした。
もし、疲労感が強いようであるなら眼科に相談、指導を受けることをおすすめします。